シリアス
二人の歌姫のうち、一人は崇められ不自由なく暮らした。だがある日、悪魔と呼ばれる男・エスに命を狙われる。もう一人の歌姫・シンは孤島に監禁され、歌うことを禁じられていた。ある日、傷つき倒れたエスと出会う。シンの単調な日々は、エスとの出会いによっ…
「真の聖女が現れ追放された元聖女は、もふもふの相棒と静かに生きたかった」目次
元令嬢のティアレは、努力によって聖女となり、王子の婚約者となった。だがある日、「真の聖女」が現れると、聖女の座を失い、婚約破棄され追放されてしまう。相棒の狼以外に何も鴨を失ったティアレは、一般人としてひっそり生きるが…|異世界恋愛・短め
「婚約破棄された令嬢は、灰の貴公子に救われる~叶わぬ恋に別れを告げる~」目次
美しいと評判の令嬢フォシアは婚約破棄された。しかしフォシアは婚約者に未練はなかった。もうずっと、叶わぬ相手を思い続けていた。彼は、姉の婚約者だった。|異世界恋愛・中編
「氷の国の王」目次
妹を助けるため、山に登り、二度と戻らなかった兄。妹は兄を追って山に登る。兄に何があったのか、どうして消えてしまったのか。妹が見たものは…|童話風・異世界ファンタジー
「ある令嬢と騎士の、悲しい恋の果て」目次
幼馴染で、お互いに思いあう婚約者でもあったある令嬢と騎士。だが一人の美しい令嬢が表れることで、騎士は婚約破棄し、幼馴染の令嬢を捨てた。幼馴染の令嬢は修道院に入り、長い時が経って騎士の訃報を聞いたが…|異世界恋愛・短編
強欲な女 -亡国の宝石妃-
女は、いつでも微笑していた。 その豊かな髪は純粋な金。その穏やかな瞳は輝けるサファイア。悩ましげな、やや厚い唇はルビーをとかしこんだよう。肌の色は磨き上げた水晶のよう。歯と爪は真珠で出来て、すらりとした目鼻立ち、長いまつげは絹糸に琥珀をひ…
「妹のため婚約破棄した令嬢を、坂の上で待つ人は」目次
ルキアは婚約破棄した。妹のフォシアは姉とは正反対でみなから愛される太陽のような少女であり、そのフォシアとルキアの婚約者が想い合っているという噂が立っていた。やがてルキアは家を出る。生涯を神殿に仕えて過ごすべく坂道を進んでいくと、その先にいた…
「堕ちた聖女は贄の青年に誘われる」目次
「俺は贄だ。あんたのためのな」かつてヴィヴィアンは救国の聖女だった。だがある禁忌を犯していたため、婚約破棄され、表舞台から姿を消した。追放も同然の身となり、人から隔離された小島で日々を過ごす。そんなある日、見知らぬ美しい青年が奴隷としてヴィ…
「偽り奪い、彼女は悪役令嬢になった ~夫に隠したもの~」目次
令嬢ジュネはかつて婚約破棄され傷心のままに都を去った。しかし田舎で一人の男性・ミヒャエルと出会い結婚する。ミヒャエルは記憶を失っていた。美貌をもち、温和な性格のミヒャエルは一途にジュネを愛する。ジュネもまた彼を愛し、幸せな結婚生活を送る。け…
わたくしの美しい姉の事
わたくしの事……でございますか? わたくしの、姉ではなく? 何とまあ、異なことを仰る。 お気持ちは嬉しく思います。しかしわたくしはこの様に、到って平凡な、つまらぬ女なのでございます。 美しい姉の、妹。姉と異なり、特筆すべき処など何一つ無…
「一年一夜を百束ね、百番目の姫は語る」目次
聞皇に物語りをして聞かせる語り姫。百人いた語り姫のその最後のひとりである“わたし”は、ついに自らの順番がやってきて聞皇のもとへ向かう。そこで語り、迎えた結末は…。初出 2019年5月5日(エブリスタ/三行から参加できる 超・妄想コンテスト「…
「断罪の火に、悪役令嬢は目覚める」目次
――なぜ私なの? 元男爵令嬢キャスリンは、火あぶりの刑に処されようとしていた。 罪状は“魔女”。ひたすら善き人間であろうと努力したが、“聖女”にすらずっと疎んじられ、ついに処刑台に立たされている。 キャスリンは助けを求め――一方、唯一優しく…