素敵なタグを見つけたので、SS?もどき。

ツイッターで「輝ける竜の鱗の話」という素敵なタグをお見かけしまして、それを眺めているうちにふっと浮かんだイメージです(※白竜や既存の作品とは無関係です)
こちらにも一応まとめて記録しておきます…。

——————————————————————————

「私は竜で、お前は人だ。わかっているのか、女。私と交わればお前は、」
「わかっているわ。それでもあなたがほしいの」
「――」
「狂っていると思うでしょう。そうよ。あなたを見るまでこんな気持ちは知らなかった。何かをこんなに美しいと――欲しいと思うなんて。あなたを手に入れて死ぬなら本望よ。何を恐れるの?」
「お前は…」
「見返りなんて望まない。ただ側にいてくれたらいいの。私が側にいることを拒まないで」

「――許せ」

竜は去った。
地に伏して慟哭する女に、鈍色に輝く一枚の鱗だけが残された。

タイトルとURLをコピーしました